◆さいたま市北区保健センターでお話を伺ってきました(2012.01.20)


*12月保健福祉委員会での小川市議へ対する、保健所長からの回答をみる限りでは、「市民からの放射能についての質問は、まずは各区の保健センターへ。そこで回答できない問題については、保健所から保健センターに情報を提供する」と解釈できます。

そこで、内部被ばくについての市の認識をお尋ねするために、1月20日に、すこやかさいたま・北区の会のスタッフ5人(+幼児)が、民主党・小川市議に同行していただき、北区保健センターでお話をうかがってきました。

事前に幼児連れ参加の人もいると伝えておいたので、会議室の一角にはお絵描き道具を揃えた幼児コーナーが用意されていて、「さすが保健センター」と感謝でした。

*保健センターからは、ながしま所長、よしはら所長補佐、やの係長の3人にご参加いただき、下記の資料をご提供いただきました。(お名前と役職は口頭でお聞きしましたので、もし間違いに気づいた方がいらっしゃればすみませんがご指摘ください。)

1.「放射能対策に取り組んでいます」市報さいたま2011年11月号の記事
2.「生活空間のホットスポット対応マニュアル」(http://www.city.saitama.jp/www/contents/1320914469798/files/manual.pdf
3.「放射線等に関わるQ&A」(http://www.city.saitama.jp/www/contents/1323341043578/files/QA.pdf
4.「福島原発事故からの放射線・放射能の状況と放射線影響に関しての考察」自治医科大学RIセンター管理主任・菊池透氏の見解(http://www.city.saitama.jp/www/contents/1229649189028/files/comment1.pdf

*こちらから、19日シェア会のテーマと資料をお渡しして、下記3点を質問させていただきました。

(1)市の内部被ばくについての現状認識を教えてください。

保健センター:保健センターは身近な放射能についての不安について回答する場であり、「市の内部被ばくについての現状認識を教えてください」などの質問に対する回答は持ち合わせていません。

市民:12月の保健所長の回答からすれば、保健センターで回答できない内容については、保健所に回答を請求すべきではないでしょうか?保健センターから保健所へ情報を請求して、市民へご回答いただけませんか。

★この件、後日、小川市議を通じてメールでご回答をいただくこととなりました。
→いただいたご回答はコチラ


(2)市民からの放射能についての質問や要望の窓口は、全部、保健センターだという認識でよろしいでしょうか?

→保健センター:保健センターにできることは、保健所から提供される情報と、国や自治体の測定値などの情報を、市民に提供することだけで、それ以上の判断はできません。例えば、学校敷地内の除染や給食についての質問があれば、教育委員会の相談窓口を教えるという対応をする体制しかなく、保健センターで市民の意見を吸い上げて、他の部署に質問する…などの業務ができる体制ではありません。

また、市民からの放射能に関する質問については『今月は放射能についての質問XX件』と件数として保健所への報告として上げていますが、それ以上の情報共有はしていません。

さいたま市原発災害関連研究チームに保健センターのメンバーが参加しているわけではないですし、このチームと会議をするなどの情報交換をする機会もありません。

(3)市立保育園などは測定されましたが、私立保育園、私立幼稚園、民間学童保育所の放射線測定がされてないようですが、今後どうなりますか?

→(2)で回答しましたように、保健センターでは「この件についての担当部署の窓口を教える」という対応しかできません。

*以上、保健センターからのご回答をお聞きすると、昨年12月の委員会の保健所長の「相談窓口は保健センター」というご回答は、現状を踏まえた回答ではなかったように思えます。この件について、市に改善を求めたい旨を、小川市議にお願いいたしました。

*また、折角直接お話をする機会をいただけましたので、多くの保護者が、放射能問題について、さいたま市の色々な窓口でたらい回しにされて不満に思っている現状について、保健センターと市議にお伝えしてきました。

ある保護者からは、窓口で「窓口担当者レベルではなく、上司にこの意見を上げてもらえないか?」と頼んだ時に「そんなことはできない」「上司はいま不在だ」などの不誠実な対応をされたことについて、「強い不満を感じた。自分は他の自治体で職員として働いていた経験があるが、そんな不誠実な回答をしたことがない。窓口担当者は、市民を意見をきちんと上にあげるべきではないか」という詳しい体験談も出ました。こういった不満を、議員さんを通じて、保健センターの所長さんにきいていただけたことはよかったと思います。

*昼休みに食い込む形で、予定していた1時間をオーバーしてお話させていただきました。保健センターの皆様と小川市議には、お忙しい中貴重なお時間をご提供いただきまして、どうもありがとうございました。


2012.01.27更新



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