◆◆もりや千津子市議、山城屋せき市議との懇談(2011.11.8)

☆こちらからの質問(1)〜(4)と、いただいたご回答。

(1)内部/外部被曝についてのスタンスをお聞かせください。
市内の空間線量測定を行ったり、食品の検査をしたりと、色々対策をしていただいてますが、今後、放射能についてさらなる対策が必要だとお思いですか?どういった点を強化すべきだとお考えですか?
→「日本共産党市議団で5回目の申し入れを11月4日にした。新たに線量の高いスポットが見つかっているので 市に再度測定してほしいと要望。井戸水と河川の検査を行ってほしいとの要望もされたとのことですが、井戸水の検査はやらないというさいたま市の回答。」

「市に対して、結果を持って答えてほしいと要望。」(山城屋議員)

「放射能対策としては、人を増やし、お金をかけるべき。」(もりや議員)

「さいたま市としては市内にホットスポットはないとしている。しかし実際に市民の計測によって各地にマイクロスポットの存在が確認されている。市民にきちんと納得してもらために、再度もっと細かく測定をすべきだと訴えている。実際もりや議員が計測した公園の砂場でも高い数値がでたところがあるが、市としては現在砂場の砂を入れ替える予定はない」と。


(2)給食について質問です。
川口市では個人で検査したお子さんの尿からセシウムが検出され、その報告を受けた市が、この秋、給食食材検査体制を強化しています。さいたま市も川口市も近いので、子供の呼吸や食事からの被曝状況は同じだと思われますが、さいたま市の給食については、今後、どういった改善が必要だと思われますか?

→「やはり検査が必要」と。蕨市の検査のこともよくご存知で「蕨市に視察に行く。蕨市にできて、さいたま市にできないわけはないだろう」と。


(3)食品検査体制について質問です。
さいたま市が購入した2500万円のゲルマニウム検出器がフル活用されていないのではないでしょうか。ゲルマは一旦装置を止めると再度測定できる状態にするまで時間がかかるそうなので、お役所的に休日・夜間止めているのではないですか?週2回2品目の検査は少ないと思います。24時間連日フル稼働させ検査の数を増やすことはできないでしょうか?もし人手が足りないなら、他市から職員を出してもらって連携し、県全体の検査レベルを上げることはできないでしょうか?

→お二人は保健所にある健康科学研究センターにゲルマニウム検出器の視察に行かれたそうです。

「週2回2品目の不十分な検査しかできないのは 絶対的な人手不足。野菜を切り刻むのに時間がかかる(2リットルの容器に隙間なく刻んでつめる)。残りかすがつくと厳密に検査できないため、まな板は使い捨て。ミキサー検査は洗い残しなどで厳密に測れないので、ミキサーが使えない。さいたま市は高価な機械で、検査を厳密にやりすぎている。簡易の放射能測定器を使って、もっと多くの検査をやるべきだ。LB-2000を各学校に設置して検査してもらいたい」(もりや議員)

「現在市で行っている測定は厳密さを重視しすぎという印象。多少精度が荒くても簡易測定器を併用して、測定件数を増やすべきだと思う。(蕨市に視察予定)市としては財政縮小を進めている中、放射能対策に新たに予算を割きたくない。費用対効果が期待できないことはやりたくないという考えのようだ。人件費削減、人員カットの中で現場は手一杯でこれ以上検査件数は増やせないといっている。が、人を増やしていけるよう、訴えていきたい。」

(4)内部被曝検査について質問です。
呼吸や食事から、どの程度放射能を取り込んでしまうのか、わからないことに不安を感じてる保護者が多いです。何度か計測して、たとえば尿中放射能が徐々に減っていけば、食事や空気中の汚染が減ったということの目安になり、安心できます。尿検査などの内部被曝検査を行う市民に検査費用を補助していただくことはできませんか?

→「孫がいるので検査してほしいと思うが、市がやるのは難しいのでは?県・埼玉以北でも行っていないことを、市がやることはおそらく難しい。さいたま市は政令市ということもあり、独断で動くと、他県市及ぼす影響が大きいので、独自に基準を設定することに消極的。11月中旬に市の基準値が発表されるがおそらく県に準ずる形になるだろう。」

●共産党は、かなり放射能対策に熱心で市への申し入れも5回されていますが、申し入れ5回は突出した動きなので「他の会派と足並みをそろえてほしい」と言われたそうです。市は「放射能対策は費用対効果がない」と考えているようです。また、政令指定都市で、下手に動くと他の市町村への影響が大きいので、蕨や川口市のように動けないというところもあるそうです。

●区役所の貸し出しの測定器を増やす予定は、いつになるかはわからないそうです。

●さいたま市としての放射能の基準を今月中旬(11月中旬)に発表する予定だそうです。

●市は「土壌調査はやらない」と言っているそうです。

●がれきの受け入れは、今のところはないそうです。

●市長は税金の支出を抑えるというスタンスで、人件削減などに力を入れているので、色々難しい面があるそうです。

●お二人には、下記の希望をお伝えしておきました。
・できれば、試しに給食1食分ミキサー検査をやってみてほしい。
・教育委員会からの弁当・水筒持参の件は、文書で伝えてもらいたい。
・放射能測定器の貸し出しの際に、測定数値を記入する用紙を渡してはどうか。


2011.12.21更新



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