周辺より線量が高い場所をみつけたら…個人宅やマンション敷地などの場合

*住宅敷地内等で特に高い放射線量が測定された場合の対応策

1.ホットスポットになりやすい場所は地表面や屋根の上に堆積した放射性物質が、
降雨等によって、狭い範囲に集まるような場所です。ホットスポットを防ぐためには、
日ごろから、清掃を心がけることも大切です。

 ホットスポットの例:
  落葉や土ぼこりがたまるところ、樹木の根元、
  雨どいや排水口の付近、集水マスなど

2.局所的に放射線量の高い箇所の目安は本市では、地表面から5cmの高さで
毎時1マイクロシーベルト以上としています。

3.放射線量の測定

(1) 測定機器
放射線量を測定する場合は、本市で貸与している測定機器かそれと同程度の測定機
器(シンチレーション式サーベイメーター)を使用しましょう。
GM計数管(いわゆるガイガーカウンター )は、その特性から、放射線量を正確に
被ばく量(シーベルト)に換算することができないため、測定には不向きですので
ご注意ください。

(2) 測定するときの注意点
測定機器の指示値はたえず変動します。平均的な数値を読み取ってください。
また、地表面等で高い放射線が測定されたときは、周辺への影響を把握するため、
そこから50cm〜1m 程度離れた地点でも測定してみるとよいでしょう。
放射線量が地表面等の一部で高くても、少し離れたところで周辺と変わらなければ、
心配はありません。

4.放射線量を低減させる必要があるときは

(1) 準備
マスク、ゴム手袋などを着用するとよいでしょう。

(2) 低減の作業
1 落ち葉等のたい積物が原因
→落ち葉や土ぼこり等を清掃により除去します。

2 コンクリート等の汚れが原因
→汚れが付着している箇所は、水をかけながら、ブラシやタワシで汚れを落とします。

3 地表面が原因
表土を 2.5〜5cm 削って除去します。除去した土は不透水性の袋に入れます。
削り取った部分は、他の場所の土で覆ってください。

(3) 除去した土の保管
除去した土が入った袋よりひと回り大きな穴を掘り、その袋を入れ、10〜30cm の土で覆います。
土による放射線の遮へい効果は、10cm で 74%、20cm で 90%、30cm で 98%といわれています。
それができない場合は、容器に入れて、敷地内のあまり人が立ち入らない場所に保管しましょう。

(4) 作業が終わったら
手洗いやうがいをし、靴についた土をできるだけ落とすようにしましょう。

*問合せ先*
環境局 環境共生部 環境対策課
電話048-829-1332 FAX 048-829-1991
e-mail:kankyo-taisaku@city.saitama.lg.jp

…以上、「生活空間のホットスポット対応マニュアル」から転載


2011.11.17更新



inserted by FC2 system